救急医療でのHigh Velocity Therapy
マスク不要の呼吸器ツール
様々な状態の患者に対応

救急医療でのVelocity(流速)の必要性
ハイフロー装置の臨床上の使いやすさと機能に加え、幅広い急性疾患の患者さんへの臨床的な効果を持つVapotherm社: High Velocity Therapyは、世界中の救急病院でⅠ型およびⅡ型の呼吸不全の患者さんを治療するための信頼できるツールとなっています。
Precision Flow®システムは、数分で患者さんへ治療を開始する準備をすることができ、Vapotherm社: Transfer Unitの使用で持ち運びができるため、救急医療サポートする際など、複数の患者さんに対して効率的に使用することが可能です。

ひとつの呼吸器ツールとして、再定義された継続的なケア
Vapotherm社: High Velocity Therapyは、ハイフローネーザルカニューラでありながら、Mask-Free NIV®を提供するために使用されます。
この呼吸器ツールは、高炭酸ガス血症、低酸素血症、呼吸困難などの幅広い呼吸困難の状態にある患者さんに、換気と酸素化のサポートを提供します。Precision Flow®システムは、最適な湿度を維持しながら、流量、酸素濃度、温度を正確にコントロールし、迅速に治療開始をすることができます。
重症度別 呼吸器疾患への適応


Mask-Free NIV®
すべての患者さんがマスクを使った治療に耐えられるわけではありません。マスクの不快感は、NPPVの治療失敗における最大33%の原因となります。[1]
Vapotherm社: High Velocity Therapyは、マスクの使用が理想的ではない呼吸困難の患者さんにとって、理想的な選択肢となります。このような患者さんには、小児、高齢者、不安症や閉所恐怖症の患者さん、あるいは髭等でマスクの密閉性が損なわれる患者さんなどが含まれます。

ステップダウンのためのステップアップ
High Velocity Therapyを受けている患者さんは、病棟やステップダウンユニットで安全に管理することができます。治療の選択肢が増えることで、救急医療での患者対応の流れが改善、待ち時間が短縮され、あなたや部署のストレスが軽減されます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD) や慢性心不全(CHF)の患者さんへのMask-Free NIV
COPDによる急性高炭酸ガス血症、呼吸困難、COVID-19に伴う呼吸困難など、Vapotherm社: High Velocity Therapyは、従来の非侵襲的な治療方法の制約を受けることなく、効果的かつ安全に患者さんをサポートすることができる有用なツールです。
COPDサブグループ分析
CHFサブグループ分析
2020年Doshi氏の研究より
High Velocity Therapy では、患者さんが必要とするすべての換気量を供給することはできません。
患者に対して
- 快適で寛容性が高い
- 患者さんがコンプライアンスのためのトレーニングを必要としない
- 治療を中断することなく、飲食、会話、経口薬の服用が可能であること
医療従事者に対して
- 簡単、迅速な準備が可能
- 患者への装着のしやすさ
- 統合された安全なアラームシステム
病院対して
- 患者への治療方法の選択肢が増える
- 挿管のリスクを高めない
- ケアの工数を減らす

患者に向き合うための時間に余裕ができます
「当初、救急救命部でVapothermを開始することを決めたのは、COPD急性増悪時に必ずしもすべての患者さんが非侵襲的陽圧換気を必要としているわけではないという事実を知ったからでした。今では、Vapothermを使用することで、これらの患者さんをより快適に、より低侵襲で救えるようになりました」。
Shirley Gresham, RRT, RCP
Cardiopulmonary Supervisor
Norman Regional Health System

マスクなしでも問題はありません
救急医のKirk Hinkley医師と一緒に、COPD患者さんのためのMask‐Free NIV®や、呼吸困難に陥ったCOVID-19患者さんに使用するためのベスト・プラクティスなど、High Velocity Therapyの様々な臨床用途について議論しましょう。

当社の営業、クリニカルチームがVapotherm High Velocity Therapyを使用した患者さんの治療向上に貢献します。
Sources:
[1] Carron M et al, Complications of non-invasive ventilation techniques: a comprehensive qualitative review of randomized trials, British Journal of Anaesthesia, 110 (6): 896–914 (2013). [2] Doshi P, Whittle JS, Bublewicz M, et al. High-Velocity Nasal Insufflation in the Treatment of Respiratory Failure: A Randomized Clinical Trial. Ann Emerg Med 2018;72:73-83 e5 [3] Doshi P, Whittle JS, Dungan G et al, The ventilatory effect of high velocity nasal insufflation compared to noninvasive positive-pressure ventilation in the treatment of hypercapneic respiratory failure: A subgroup analysisLung. 2020 Apr 6. https://doi.org/10.1016/j.hrtlng.2020.03.008 [4] Haywood, Steven T, Jessica S. Whittle, Leonithas I. Volakis, George Dungan II, Michael Bublewicz, Joseph Kearney, Terrell Ashe, Thomas L. Miller, Pratik Doshi. “HVNI vs NIPPV in the treatment of acute decompensated heart failure: Subgroup analysis of a multi-center trial in the ED.” The American Journal of Emergency Medicine, 2019. https://doi.org/10.1016/j.ajem.2019.03.002